「George Michael/Listen Without Prejudice Vol.1」
02 Freedom 90
09 Soul Free
1990年 2nd PV、②
●本作について
大ヒットした前作「FAITH」から3年を経てリリース。
「偏見(先入観)なしで聴け」と名付けられたアルバムタイトルどおり、シンガー・ソングライター・ジョージ・マイケルを堪能できる一枚。
元々2枚組で発売される予定でしたが、1枚ずつリリースに変更。1991年にVol.2がリリース予定でしたが、(当時の所属レーベル)ソニーとの法廷闘争もあり発売は中止されてしまいました。
●評価が別れた1枚
アメリカでは前作の700万枚に対し、本作は200万枚と大きく売り上げがダウン。その一方で本国イギリスでは前作を上回る売り上げを記録。
大ヒットしたアルバムの後なので、誰しもがFAITHⅡのようなアルバムを望んでいたのでは?
特にジョージにワムの面影を重ねていた人にはこの傾向が強かったのではで、80年代から聴いていたファンもこのアルバム以降は聴いていないという人はかなり多かった気がします。
ワム時代が完全な陽で、ソロに第一弾「FAITH」は」陰が少し足され、本作では陰陽入り混じり、次作「OLDER」では陰の要素がさらに強く、陽から陰へ、アイドルからアーチストへと変化するのですが、リアルタイムで聴いていた時には理解できずでした。
●おススメ曲
リードシングルだった①は大ヒットし、②も大ヒットしました。③はスティビー・ワンダーのカバーで、両者の違いを聴き比べてみると面白いです。
個人的おススメは⑧で、心に沁みわたる1曲。
●どうでもいいお話
ジャケットにジョージ・マイケルが写っていない唯一のアルバム。
ウォーリーを探せのように、ジョージ・マイケルがどこかに隠れて写っているのではないか?と思い当時ルーペで探したりした思い出があります。
アルバムタイトルどおり偏見(先入観)なしで聴いてもらうために敢て、本人が写っていないジャケットにしたのかと理解するまでにかなり時間が掛かった1枚でした。
このアルバムまではリアルタイムで聴いていたのですが、当時は良さが理解できずだったのと、聴く音楽が変わってしまい本作はいつの間にか売却処分
●CDについて
様々な再販盤がリリースされており、入手は容易。
25周年記念盤(2017年)は新規リマスター&未発表・初リリースの音源を追加収録した決定盤で4枚組(3CD+DVD)のデラックス・エディションと2枚組(2CD)のスタンダード・エディションがリリースされております。
たびたび発売が延期されているようですが、未発表音源の中にはVol2に収録予定だった音源も含まれているそうで、一度聴いてみたいと思うばかりです。
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