「弘兼憲史/課長島耕作」
・出版社 講談社・全17巻(B6版) 全17巻(文庫版) 全8巻(ワイド版) 全17巻(新装B6版)
・出版年 1985年~1992年
・入手度 容易~普通
・ジャンル ドラマ 経済
・おすすめ度 ★★★☆ スーパーサラリーマン・島耕作
島耕作、34歳。新肩書、課長。出世にあくせくする気もないが、新しい椅子の座り心地はなかなか悪くない。島の所属する宣伝部の情報が、ライバル会社に漏れていた。それは、派閥絡みの社内政略にまで発展し、島は渦中に巻き込まれている自分を知るが・・・
この作品の舞台は丁度バブル期(前後含む)で、狂乱の80年代が描かれております。今30代後半以降の人であれば、あの時代がどういう時代であったかは判ると思うのですが、そんな時代を一匹狼のスーパーサラリーマン・島耕作が様々な困難を跳ね除けて突き進むビジネス作品。
課長・島耕作
各種ビジネスよりも社内の派閥争いが生臭くえがかれております。
女性関係が多彩で、行く先々で情事が繰り広げられます。また各女性が島耕作を助けながら進むお話も多いです。
最後は部長に昇進して終了。そして部長編へと続きます。
個人的には共感しにくい作品で、当時途中まで読んで挫折・・・エリートサラリーマンというのもですが、次々へと女性が現れては消えない(結構継続率が高い)なんて羨ましいありえないと思うばかりで、漫画とは判りつつもハマりにくい作品というのが評価だったのですが・・・
20年経った今の評価は、サラッと読め、先が気になる作品でビジネスもですが、人間関係(会社関係のみならず女性関係)を濃密に描かれた作品。
そしてかつて過ごした80年代を思い出させてくれます。あの頃が良かったとは言いませんが、過ごした時代を後から眺めた時に思う事って結構あると思います。