「柳沢きみお/乱造斎おんな絵日記」
・出版社 ぶんか社・全2巻(B6版)
・出版年 2000年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ ギャグ
・おすすめ度 ★★☆ おススメ作品。
自らを粗製屋乱造斎と皮肉り、小説・絵画・書・句・・・など、あらゆるものを思いつくままにかきまくる、自称・ものかき・安藤重広。
若い女性の肉体の美しさにどんどん魅了され、魅力的な女性をとことん味わい食い尽くしたいと思う男・粗製屋乱造斎の女との日々!
安藤重弘(粗製屋乱造斎)は小説・絵画・書・句・・・など、あらゆるものを書きまくる。
50歳となった安藤の自らの欲望が赤裸々に描かれます。
性病の話が作中で語られる作品も珍しい。
毎度の事ですがやる事やっておいてむなしさを感じる主人公・・・ほんと男の身勝手さを描かせたら柳沢きみおに勝てる者はいないんじゃないかと思うばかり。
最後の方はこんな感じで人生について語られます。
2巻(下巻)巻末に短編「一夜」を収録。
エロコメディの要素が強いのですがいやらしさはなくカラッと明るくお馬鹿な作風が良いです。各章のタイトルがここに記載できないくらいエロなのはご愛嬌。
本作を含めた3作品の中で一番おススメなのが本作で、著者の「大市民」シリーズにも近いです。また同時期に連載していた「特命係長只野仁」にも近く、この頃の柳沢きみおの魅力が詰まった作品となっております。