「かわのいちろう/後藤又兵衛」
・出版社 リイド社・全2巻(B6版)
・出版年 2014年~2015年
・入手度 容易
・ジャンル 戦国時代/歴史
・おすすめ度 ★★ 黒田官兵衛に最も愛された男。
黒田官兵衛が率いし黒田八虎、黒田二十四将に名を連ね、その軍術をして「摩利支天もかくやと目を驚かし候」と伝わる武将がいる。男の名は後藤又兵衛。
大河ドラマ・黒田官兵衛にちなんでの連載だと思うのですが、非常に関係が深く、興味深い人物である後藤又兵衛が描かれます。
黒田官兵衛に拾われる又兵衛。これ以前の記録はあまりなく判っていないそうです。
舞台は淡路~中国攻めで、高松城攻めが描かれます。その後の中国大返し~山崎の合戦が描かれます。
秀吉の九州平定での黒田家の戦いが描かれます。後に豊前十二万石となり、その地での出来事が描かれている所で終了してしまいまいた。
九州平定を豊臣側から描いた作品は少ないので、貴重なのですが、この作品的にはこんなところで終わってどうするの?で、この後の関ヶ原の合戦、黒田官兵衛の死と又兵衛の出奔や最大の見せ場である大阪夏の陣も描かれず・・・
黒田官兵衛の元で活躍する又兵衛。黒田八虎、黒田二十四騎として有名になります。本来であればこの後んの大坂城五人衆として活躍する姿も描いて欲しかった・・・
近年の戦国時代漫画にはちょこちょこ登場するようになった後藤又兵衛ですが、主に大坂夏の陣おける獅子奮迅の働きと劇的な最後が描かれるだけで、若かりし頃が描かれた作品として本作は貴重ではあります。
「かわのそういちろう/信長戦記」に引き続き打ち切りでした・・・信長戦記の時にも思ったのですが丁寧なのはよいのですが、丁寧すぎるがゆえにテンポが遅く、遅いがゆえに飽きられるのかな?なんにせよ惜しい作品でした。