「土山しげる・佐々木守/独眼竜翔ける」
・出版社 光文社・全1巻
・出版年 1987年
・入手度 難
・ジャンル 戦国時代
・おすすめ度 ★★ 土山しげる版・伊達政宗。
天下を獲る器量を持ちながらも信長、秀吉、家康より遅く生まれてきたため、その後塵を拝さざるを得なかった独眼竜と呼ばれた伊達政宗の若き日の物語。
家督相続前から奥羽の統一~小田原参陣~一揆を煽動した疑いで金色の磔柱と白装束で秀吉へ釈明するあたりまでが描かれております。
土山版の政宗は隻眼を眼帯で隠さず前髪で隠す政宗。妙に今風な政宗?
小田原参陣の際のエピソードも描かれます。
政宗の不運はこの年齢差で、もしあと20年、10年早く生まれてきていたら歴史は変わっていただろうと思うばかり。
お話はオーソドックスですが、各所に軽いノリがあります。このあたりは今の戦国漫画を読みなれているとちょっと癖が強いと感じるかもしれません。
全1巻にあれこれ詰め込むにはちょっと無理があったかな?と思いますが、青年期の政宗が良く描かれていると思いますが、内容的にはファン向けだと思います。