「Intolerable Cruelty」・2003年・アメリカ
監督・コーエン兄弟
●あらすじ
大富豪たちの結婚・離婚がお盛んなロサンゼルス。州法により、夫妻の財産は離婚時には完全折半になるため、大富豪の夫たちは妻から財産を守るために婚前契約書を作成している。
敏腕離婚弁護士のマイルズ・マッシーの依頼人は浮気現場を若妻マリリンに押さえられたマヌケな夫。少々キタナイ手で勝利したマイルズだったが、若妻マリリンにすっかりホレ込んでしまう。
マイルズは早速マリリンを口説くが、彼女はその美貌と頭脳で慰謝料をガッポリ儲け、離婚太りで財産と自由を手にしようと目論むキレ者。そこには予想もしなかったワナが待っていた・・・
●感想・・・観たのは2度目
(ここまで観たコーエン兄弟作品の中で)一番合わなかったのが本作。面白い面白くないとかではなく、コーエン兄弟作品の持つ毒っ気と不条理さが希薄なのかも。
今回だいぶ空けて見直したのですが、初めて見た時と同じ印象のままでした。
ジョージ・クルーニー×キャサリン・ゼタ=ジョーンズの組み合わせは、華麗でセレブ役がハマっているのですが、当たり前と言えば当たり前すぎな配役なのと、やはり展開が単調すぎかも。
コーエン兄弟作品に多いバイオレンス&不条理さが好きではないという人には、向く映画かも。
作品的には駄作ではないのですが、本作にコーエン兄弟らしさを求める人には向かない映画。