「Cast A Giant Shadow」・1966年・アメリカ
監督・メルヴィル・シェイベルソン
出演者・カーク・ダグラス
●あらすじ
第二次大戦後、英国軍の撤退を機にパレスチナからユダヤ人を追い出そうとするアラブ諸国の圧力に対抗して、ユダヤ人が民族独立の戦いを起こした。
退役大佐の法律家デイビッド・マーカスはパレスチナで戦っている独立戦争の兵士を指揮するよう依頼を受ける。正義感の強い彼は、愛する妻を残して現地に赴くが・・・
●感想・・・最初から最後まで観たのは今回が初めて
実在の人物・ミッキー・マーカスの半生を描いた作品。
50年以上前の映画で、DVD版は画質も音（英語モノラルのみって・・・）も悪かったけれども、豪華出演陣と作中の雰囲気（イスラエルでの現地ロケ）が良い映画。
日本人にはなかなか判りにくい中東事情が、少しは判る映画。あくまでもイスラエル側からの視点のみなので、本作＝史実ではないです。作中ではユダヤ側が一方的な被害者的な描かれ方をしており、映画はやはり映画でしかないです。
ナチの捕虜収容所から解放されイスラエルにやってきた人々が（無訓練のまま）オンボロバスに載せられ戦場に投入されるシーンがあるのですが、まさに救いとは？と思うばかりの悲しいシーン。
●カーク・ダグラス
当たり前なのですが息子であるマイケル・ダグラスにそっくり（逆ですが）だなあと思うばかり。
この映画の頃は40代終盤で、この年の頃のマイケル・ダグラスの映画をよく見たのでなおさらそう思うのかもしれません。
カーク・ダグラスが出演した作品はさほど観ておらずで、ちゃんと見たのは「スパルタカス」、「ヴァイキング」ぐらい。
息子マイケル・ダグラスとの1枚。この時100歳。
●豪華キャスト
ジョン・ウェイン、ユル・ブリンナー、フランク・シナトラなどが登場。