「神江里見・五島慎太郎/徳川慶喜」
・出版社 世界文化社・全1巻(A5版) コンビニコミック
・出版年 1997年
・掲載誌 -
・入手度 普通
・ジャンル 幕末・明治維新/歴史
・おすすめ度 ★★☆ 幕末動乱・徳川最後の将軍。
徳川最後の将軍・慶喜。幕末の動乱期、獅子奮迅の働きと果敢な決断、近代日本の礎を築いたその波乱の生涯を描く。
序盤は、一橋慶喜の幼少期~青年期が描かれます。
黒船来航で混乱する幕府。
第十二代将軍・家慶、第十三代・将軍・家定と続いた徳川幕府。
継嗣問題が起り家茂(慶福)が、第十四代将軍となる。
たらればですが、この時に慶喜が将軍となっていたら、その後の歴史は大きく変わったはず。
老中・井伊直弼による安政の大獄で、隠居(差控)させられる慶喜。
桜田門外の変で井伊直弼が暗殺され、謹慎をとかれる。
将軍後見職となった慶喜は禁門の変では陣頭指揮で、長州軍を撃破する。
第二次長州征伐の最中に家茂が亡くなる。
第十五代将軍・徳川慶喜
将軍となり幕政改革に乗り出すが、時すでに遅く幕府の権威は風前の灯だった・・・
徳川慶喜に関しては、歴史上の動きぐらいしか知らず。この時代の重要人物だけど、西郷隆盛、坂本龍馬、勝海舟どころか、新撰組よりも作品数が少なく気になる存在。
この時期を描いた作品は一部(新撰組と勝海舟)を除くとほぼ維新側視点から書かれた作品が多いのですが、近年は幕府側視点の作品が増えました。
書かれた時代の世相や価値観の変化が大きく、特に漫画はこの傾向が強いような気がします。
歴史を知りたければ、様々な視点&立場と時代に書かれた作品を読むべきで、それが評価の公平性に繋がると、何かの本で読み、その通りだなあと思った事を覚えております。
歴史は常に勝者の物なので、敗退した幕府側についての歴史が少ないのは仕方ないですが。