Quantcast
Channel: 日々良好
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5726

漫画雑記 閉店した古本屋と想い出

$
0
0
この時期になると思い出すのが、古本屋めぐりで、寒空の中チャリで爆走した事を思い出します。
一年前に記事化したのですが、この時に書ききれなかった事を補足&追加したいと思います。

●年末と年度末
大掃除&引っ越しシーズンで本が処分されやすく、この期間中は古本屋に通いつめて色々購入してました。
掘り出し物に巡り合う季節で、思わぬ出物に狂喜乱舞(大袈裟)した記憶が残っております。

今とは違いお店の数が多かったのと、それぞれのお店にそれなりに入荷があったのですが・・・
90年代末にブックオフが出来てから小規模店舗の閉店が続き、それ以降は比較的安定していたのですが、10年代に入り中規模~大規模店舗の閉店が続きました・・

●閉店しまくった古本屋
90年代には地元(市内)12店舗存在していたのですが・・・現在残っているのは僅か1店舗・・・
00年代以降に開店した古本屋は4店舗で、現在残っているのは僅か1店舗・・・

市内には僅か2店舗しか古本屋がない状態が続いております。店舗が減れば買取が増えるかと思いきや・・・以前よりも買取が減っているようです。

古本がどうこうというよりも、新刊が売れてない時代なので致し方なしですが、寂しい限り。
当然ながら年末や年度末でも、それほど買取がある訳でもなく、棚が空いていることが多いです。

●ネット古書店
地元の古本屋が減って購入先が減ると共にネット古書店での購入が増えたのですが、利用しはじめた当初は、あまりの状態の悪さ(駿河屋とブックオフ・オンライン)に、こりゃダメだと思ってましたが、今はだいぶマシになった気がします。

特に駿河屋は安かろう悪かろう(ついでに遅かろう)で、50円以下で買えるけど、状態は運任せというか、良い状態の物が届いたらラッキーぐらいの感覚でした。

ネット古書店の利点は家に居ながらにして、買い物ができる事。ついでに付け加えると新着入荷のチェックが楽な事も利点で、日々の新着入荷を簡単にチェックできるのがありがたいです。

以前の記事にも書きましたが、実店舗しかなかった頃は、寒空の中チャリで古本屋まで行くしかなく、そんな苦労をしても徒労に終わり手ぶらで帰る事もありました。
その頃は若かったし楽しかったからいいのですが、今じゃ絶対に無理だなあと思うばかり。

●ブックオフ
今では叩かれるだけの存在のようなブックオフですが、地元にできた時は革新的でした。

例をあげていくと・・・
・店舗が大きく綺麗だった(→これ以前の個人経営の古本屋は薄暗く、独特の匂いが・・・)
・盛んに宣伝されていた(→古本屋が浸透した一番の理由はBOのコマーシャルだと思います)
・ちゃんと客商売をしていた(→個人経営の古本屋の店主はどうしてああも無愛想だったんだろう)
・とりあえず全部引き取ってくれた(→店にもよりますが、売れないものは持ち帰りの店もあった)
・良くも悪くもクリーニングされていた(→初期は過剰なクリーニングでしたが・・・)
・100円コーナがあった(→これ以前のお店にはこれがなく、まさにボッタクリだった)

ブックオフが良かったというよりは、それ以前の古本屋のダメな所を、改善していただけですが・・
旧来の古本屋はどこも似たり寄ったりで、(店主を含む)あの独特の雰囲気がダメという人は多かったと思います。

●100円コーナー
今や珍しくもなんともない100円コーナーですが、店によっては50円とか20円なんてのもあるそうで、お安く手に入るのはありがたいです。

ブックオフが出来る前は、ほぼ均一価格で、少年漫画(定価400円前後)が一律200円、青年漫画(500円~600円)が250円~300円ぐらいだった記憶があります。
付け加えると状態や新しさや人気は考慮されずの一律値段でした。

ノークリーニングで、ページの最期に鉛筆で値段が書いてあるだけの、まさに出しただけでした。
このあたりは地域差というか店舗差がだいぶあったようです。
ブックオフが出来る前までの古本屋は手間いらずで、利益率の高い商売だったそうです。

これがブックオフの出現と共に、100円コーナーが一気に浸透。買い手側もこんな値段で買えるんだと気がついてしまい、販売価格が下落傾向に・・・
体力のない小規模店舗から閉店し、ブックオフが出来ると周りの古本屋が潰れる図式に。

●閉店した地元のブックオフ
なんだかんだ言いつつも通ったのが、地元のブックオフでしたが、2014年夏に閉店。
このお店に年末や年度末に訪れるとカウンター周りには買取った物や買取待ちの物が山のようにあったのですが、そういう風景は今や昔になってしまいました・・・

●田舎はつらいよ
都市部だと違うのでしょうが、田舎だど人間の入れ替わりが少ないので、一度売却してしまうと次に売却する機会そのものが無いのが現状だと思います。

人口流出は多く、首都圏内だけど端っこの方の田舎からは、若年層の流出が大きく、人口の割には購買層が少ないのも特徴。
当然ながら、売り手も少なく棚がなかなか変わらなかったりします。

その一方で行くところがないのか、立ち読みが異様に多く、更に買い手が来店しなくなる悪循環となっております。
都市部では立ち読み禁止のブックオフもあるそうですが、地方も是非そうしてほしいと思うばかり。

話がブレまくりでしたが、この季節はほんと古本屋に行っていたなあで、この時期になるとそれを思い出すのですが、不便だった当時と便利な今とどっちが幸せなのかなあと考えるばかりです。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5726

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>