「巻来功士/連載終了!」
・出版社 イースト・プレス・全1巻(B6版)
・出版年 2016年
・掲載誌 描き下ろし
・入手度 普通
・ジャンル 漫画家・出版 エッセイ
・おすすめ度 ★★(+★) ジャンプ黄金期の舞台裏。
エロスやバイオレンスを描く異端の作家である著者は、ジャンプという少年誌でいかに戦い散ったのか。原哲夫氏のアシスタントを務め、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦氏と競合、「メタルK」、「ゴッドサイダー」など強烈な作品で異彩を放った作家が初めて明かす、実録奮戦記。
大学在学中に漫画を描きまくり。「ぼくは神様」で石ノ森章太郎賞の佳作を受賞。
上京を決意し大学を中退。
週刊少年キングで「ジロー・ハリケーン」、「ローリング17」を連載するも・・・
週刊少年キング休刊・・・連載されていた2作品も単行本が出ず・・・
少年週刊ジャンプに持ち込む。読みきり「サムライR」を描く。
「機械戦士ギルファー」連載。
当時結構好きな漫画でしたが、10週で終了・・・
「メタルK」連載・・・10週で終了。
今や伝説の漫画扱いの作品。当時読んだ時に、あまりの異質さにビックリした記憶があります。
「ゴッドサイダー」連載
巻来功士と聞いて本作を思い浮かべる人も多いのでは?でヒットし、後に続編も作成。
この後は「グリーン・アイズ」~「ミキストリ」の連載のくだりが描かれ、週刊少年ジャンプから離れるお話が描かれます。
本作では巻来功士とジャンプ連載漫画家との交流も描かれております。
大学の同級生だった北条司
原哲夫のアシスタントをしていた。
荒木飛呂彦は登場しませんが、ジョジョとの争いは有名な話。
ファン以外には厳しい内容で、当時ちょっと著者の作品を読んだ事があるくらいならば、やめておいた方がいいかもで、この負のオーラは独特だなあと思うばかり。
光が強ければ強いほど、落ちる影も濃くなるで、当時の輝くばかりのジャンプ黄金期の中で、影の存在だった著者の怨念を感じる作品。
個人的には著者のファンなので楽しめた一作でしたが、やはり読み手次第で評価が大きく変化する作品だと思います。
参考記事