「本宮ひろ志/猛き黄金の国 道三」
・出版社 集英社・全6巻(B6版) 全4巻(文庫版)
・出版年 2000年~2001年
・入手度 普通
・ジャンル 戦国時代
・おすすめ度 ★★☆ 数少ない斉藤道三を描いた作品。
僧としての一生を送るはずだった道三は、己の熱き魂が寺の中だけで留めることができないと知り、出奔する。時は戦国、群雄ひしめくなか、道三は頭角を現すことができるのか?下剋上の戦国を体現した、蝮の道三こと斉藤道三の生涯!
油屋から美濃一国を獲るまでの流れは、読んでいて楽しめる出来で、フィクションを適度に紛れ込ませながらお話が進みます。
僧から油屋になった道三(この時は名前が違いますが、ややこしいので道三で統一して表記)
油屋時代に全国を行脚し各地の戦国武将との邂逅するのはフィクションですが、これがなかなか面白く、北条早雲、太原 雪斎、蜂須賀小六、毛利元就などが登場します。
商人から武士となり、美濃の中から喰い潰す道三。
道を三つで道三となる。これ以降も織田家との争い、娘・帰蝶(お濃)と信長の婚姻、息子・義龍と争い最後は・・・
斉藤道三を描いた作品は今でも非常に少ないので、本作は貴重な作品。絵の癖がありますが、気にならない人であれば問題なく読めると思います。ただし、冒頭にも記載しましたが、フィクションが適度に紛れ込んでおります。