「荻野真/おぼこ」
・出版社 集英社・全1巻(B6版)
・出版年 2004年
・掲載誌・ビジネスジャンプ
・入手度 普通
・ジャンル 釣り ラブストーリー
・おすすめ度 ★★☆ ハートフル・フィッシング・ストーリー
ひょんなことから女子高生・一色海と知り合った新任教師・石蕗陸。父親が死んで船宿を継ぐために入学したばかりの女子高を退学しようとする海を、なんとかしてあげたいと考える陸だったが、彼女にはさまざまな難題が立ちはだかっていた・・・
おぼことは、出世魚であるボラの幼魚の呼び名。世間慣れしていない若者や処女を指す言葉。
女子高生・一色海と新任教師・石蕗陸
父親が死んで船宿・一色屋を存続させるために漁師・片瀬永吉を婿に迎える事になるが・・・
石蕗陸に助けられた一色海は陸に惹かれていく・・・恋愛ストーリーとしてはありがちな作品。
キス釣り
カワハギ釣り
釣りシーンは力が入っており、絵もお話も良く釣り漫画としては完成度の高い作品・
細かい説明もあり、初心者でも判りやすい作品。
釣り漫画はたまに読むのですが、肝心の釣りはまったくやらずなので、釣り漫画としての評価ですが、他の作品と比べても釣りの部分は良く描かれていると思います。
問題は掲載誌の意向で性的なシーンが、無意味に描かれており、後半その傾向が強くなります。
最後の勝負も負ければ裸で土下座・・・このあたりは掲載誌の意向だったそうです。
荻野真と聞いて思い浮かぶのは「孔雀王」で、魑魅魍魎が飛び交う漫画の印象しかなかったのですが、本作では荻野真の趣味である釣りと女子高生と新任教師の恋愛が描かれております。