「福本伸行/熱いぜ天馬!」
・出版社 講談社・全1巻(新書版) 竹書房・全1巻(B6版) コンビニコミック
・出版年 1990年
・入手度 普通
・掲載誌 週刊少年マガジン
・ジャンル 麻雀/ギャンブル
・おすすめ度 ★★ 少年誌掲載の麻雀漫画。
赤井天馬、中学生にして、その名を知らぬ者がいない程の強さを持つ天才雀士。ある日クラスメートから賭け麻雀で負けた金を取り返して欲しいと依頼を受けた天馬は・・・
赤井天馬は、中学生にしてその名を知られる雀士。
クラスメートから賭け麻雀で負けた金を取り返して欲しいと懇願される天馬。
お人よしの主人公と周りのダメ人間というカイジと同じような設定。
全てを賭けて、学生プロ・吉井とサシ勝負する事に。
敗色濃厚な展開となるが、天馬はオーラスにすべてを賭ける事に・・・
四暗刻テンパイ・・・
吉井はガン牌で天馬の手を知っていたが・・・
本作を読んでいて一番気になった事は・・・天馬の学生服の襟の異様な高さ(笑)
それを見破った天馬は四暗刻をツモリ、逆転し勝利する!
(このあたりはネタバレすると面白くないので、途中の経過を省略しております)
技やイカサマの紹介などもあるのですが・・・このあたりは麻雀が判らないと厳しく一般読者を置き去りにしてます。
リーチをかけると一発でツモる事が出来る赤池・・・胡散臭すぎ。
国士無双の天命を持つ九州最強の男・西郷。ベタな設定なライバルキャラ。
作中では卓上は4人いるけど、実際の動きは2人だけのタイマンバトル。
少年漫画らしい対戦バトルを描きたかったんだろうとは思いますが、2人の動きだけの麻雀は無理だよなあで、麻雀漫画好きには微妙な作品。
青春麻雀漫画なのですが・・・ハートフルストーリーの中に福本伸行の毒が混ざっており、なんとも微妙な作品。
明るく前向きな麻雀漫画はちょっと違和感ありで、中学生の青春と未来(可能性)が麻雀というのが、寒すぎる・・・
この時代は麻雀(漫画)がブームで、今とは違い10誌近い麻雀漫画雑誌が発刊されてました。
その読者層を狙っての連載だったのかなと思いますが、少年誌に合わずで見事にコケてました。