「George Michael/Older」
02 Fastlove
03 Older
08 Move On
09 Star People
11 Free
1996年 3rd PV、①、②、③、④
●この頃のジョージ・マイケル
「Listen Without Prejudice Vol.1」をリリース後にジョージと所属レコード会社・ソニーが法廷闘争となり発売予定だった「Listen Without Prejudice Vol.2」は発売そのものが無くなる。
長い法廷闘争の後にレコード会社を移籍し、前作から5年8ヶ月ぶりにリリースされたのが本作。
2ndと本作の間に「Five Live」(1993年)がリリースされておりますが、こちらは全6曲のライブ。
●ヨーロッパでは売れた本作
ヨーロッパでは売れに売れた一枚で、各国でNo1を記録。その一方でアメリカでは6位と1st「FAITH」以降は売り上げと順位が下がっていきます。
このあたりはジョージ・マイケルに求める物の差なんだろうと思います。
●サウンド
秋の夜長にじっくりと聴きたい一枚で、最近よく聴いております。ジャジーで落ち着いたサウンドはまさに大人の音楽で、本作にはかつてのポップスター・ジョージ・マイケルの姿はないです。
歌詞は暗く、ちょっと救いがないような詩もありますが、一人の男・ジョージ・マイケルの根本というか無防備な姿が描かれているのかなと思います。
本作は服喪のアルバムとされており、当時の恋人と、ジョージの音楽的インスピレーションを変えたアントニオ・カルロス・ジョビンの二人の死に対しての弔なわれているそうです。
●おススメ
讃美歌のような①とバラード⑩がお気に入りですが、アップテンポの②、⑨も良く、アルバムそのものがおススメ。
本作をジョージ・マイケルの最高傑作と取り上げる人が多いのが頷ける1枚です。
●更に待たされた次作
本作リリース後は、ベストアルバム「Ladies & Gentlemen: The Best of George Michael」(1998)、カバーアルバム「Songs from the Last Century」(1999年で4th扱い)をリリース。
オリジナルアルバムはなんと8年後の「Patience」(2004年)まで待つことになるはめになるのですが、この頃はレコード会社の移籍でジョージの活発な活動が期待されていたのですが・・・
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