「小山田いく/ウッド・ノート」
・出版社 秋田書店・全8巻(B6版) 全4巻(A5版)
・出版年 1985年~1986年
・掲載誌 週刊少年チャンピオン
・入手度 やや難
・ジャンル 鳥/動物 青春ドラマ
・おすすめ度 ★★★ 野鳥に興味がある人には+★
水瀬高校に転校してきた唐須一二三は野外活動中のバード・ウォッチング部と出会う。部員が森にゴミを捨てたことを指摘し、自然を破壊するような観察会はダメだと否定する唐須に、短気な副部長・大潟新人がカメラ・ハンティング(一定時間でどちらが多くの種類の鳥を写せるか)の勝負を挑んできた。バードウォッチ歴半年の唐須が、弱小の部活に波乱を巻き起こす!
唐須一二三は水瀬高校・バードウオッチング部と出会う。
大潟新人にカメラハンティング(時間内により多くの種類の野鳥を写せるかの勝負)を挑まれる。
唐須は崖の上に登り、鳥の鳴き声から地形と鳥の流れを把握。
次々と野鳥を写す唐須。勝負の結果は・・・
数多くの野鳥が登場。
細かな説明もあり野鳥について知らない人が読んでも楽しめます。
バード・ウォッチングがメインで描かれます。
小山田作品なので色恋を含めたさわやかな青春ドラマも良く飽きることなくお話が進みます。
今回時代を感じたのがカメラで、この頃登場したオートフォーカスの一眼レフ(OM30)が登場。
もっとも後に登場するフルオートAFではないのです、当時は革新的な一眼レフでした。
現在も一眼レフ・カメラ存在しますが、この頃はフィルムで、一発勝負の失敗が許されずでした。
コンパクトカメラを遠隔操作し、鳥の視点を写す。
現在はドローンが登場し、バードアイ視点&リアルタイムで動画で見れる時代がくるとは、この頃考えもせずでした。
昔所々読んだ記憶があるのですが、最初から最後まで通して読むのは今回が初めてでした。
メインはバード・ウオッチングですが、小山田作品ならではの色恋だけでなく人間の成長をメインとした青春ドラマが描かれております。
読むと野鳥に会いたくなる・・・・作品なのですが、田舎住まいなので窓の外に野鳥が止まっていたり、朝鳴き声で起こされたりするで、野鳥にあまり特別な感情はないです。
ただ、この作品を読んだあとに野鳥を見ると、あの鳥はどこに行くのだろうか?何を食べるのだろうか?なんて思うこと間違いなしなので、野鳥が気になる人に超おススメです。