「魚乃目三太/宮沢賢治の食卓」
・出版社 証言画報社・全1巻(B6版)
・出版年 2017年
・掲載誌 思い出食堂
・入手度 普通
・ジャンル 伝記 グルメ ドラマ
・おすすめ度★★☆ 人物伝。
大正10年。故郷、岩手県花巻で農学校教師に着任した宮沢賢治(25歳)。生徒達との心温まる交流。愛した人との出会いと別れ・・・色彩豊かな賢治の知られざる食をつづる感動のコミック。
銀河鉄道の夜、風の又三郎などでおなじみ誰もが知っている宮沢賢治の作品とともに紡がれるエピソードを食べ物と共に描かれます。
家庭の事情で農学校を退学する生徒とかしわ南蛮そばを食べる。
このやりとりで、賢治が思い浮かんだ事は・・・
注文の多い料理店のエピソードが描かれます。独特の絵が良いです。
焼りんご
当時高級品だったサイダーなど、賢治が好きだった食べ物がエピソードと共に紹介されます。
有名なスイカ泥棒のエピソードも描かれます。
コミカルタッチで描かれる宮沢賢治が新鮮ですが、このあたりは好みが別れそうな気がします。
「春と修羅」を自費出版したところまでが描かれております。
以前紹介した「魚戸おさむ/イーハトーブ農学校の賢治先生」に時期、内容的に近い作品ですが、本作は食にこだわった作品で、コミカルかつハートフルな物語が描かれます。
初出は2014年~2017年の思い出食堂で掲載された作品。
単行本には巻数表記はありませんが、なんとなく続きそうな気がするのですが、連載は不定期なので判らず。特別編は単行本未収録となっており第二巻に期待がかかります。