「清水としみつ/紅」
・出版社 少年画報社・全8巻(未完・B6版)
・出版年 1999年~2002年
・掲載誌 週刊ヤングキング
・入手度 普通
・ジャンル 戦闘機/ミリタリー ドラマ
・おすすめ度 ★★☆ エリア88などが好きな人に。
赤い死神・ナオミ・オブライエン中尉は。旅客機爆破の実行犯として懲役1000年の刑を受ける。
ナオミの実力を見込んだロシアの民間軍事会社・カチューシャは政府機関と取引し、ナオミの身元を引き受け裏仕事につかせる。
ナオミは赤いMig29を愛機とし大空にはばたくが・・・
ナオミ・オブライエン中尉は旅客機爆破の実行犯として懲役1000年の刑を償うためにロシアの民間軍事会社・カチューシャで働かされていた。
愛機の赤いMig29は赤い死神としてパイロットに恐れられていた・・・
清水としみつと言えば「青空少女隊」が有名で、戦闘機を扱いながらも明るい内容の漫画だったのだが、本作はかなりシリアスタッチとなっておりエリア88を彷彿させます。
読み手が限定されており、MiG-29、Su-27、F-15、F-16、F-22、などの記号で機体が判る人向けの作品。
たぶんこの作品が気になる&手に取る人のほととんどが「新谷かおる/エリア88」を読んだ事があると思うのですが、本作は雰囲気は似ております。
Mig29は途中で失われ代替機が登場するのですが・・・ミラージュⅤ・・・
オンボロ機で最新鋭機と戦うのは幾らなんでも無茶がありで、このあたりから段々良く判らない方向にお話が進んでいきます。
残念ながら未完というか最後はお話の途中で終了・・・さまざまな伏線等も回収されずに使い捨てのように終了した模様・・・多いなあこのパターン。
ネットで引っかかった情報からは、著者ではなく雑誌側が打ち切ったようです。
個人的に一番面白かったのだが、第二次世界大戦のドイツ機をレストアして飛ばす話で、こちらは本編とはまったく関係ないサイドストーリーなのですが第二次世界大戦のドイツ飛行機好きにはたまらないお話が掲載されております。
なぜかMe163が倉庫に眠っており、レストアして飛ばすが結果は・・・
他にはMe262やナッターが登場します。
数少ない飛行機漫画で、特に近年見かけることがなくなりつつありますが、飛行機好きな人におススメな漫画です。