「土山しげる/豊臣秀吉」
・出版社 リイド社・全1巻(B6版)
・出版年 2005年
・掲載誌 コミック乱ツインズ 戦国武将列伝
・入手度 普通
・ジャンル 戦国時代/歴史
・おすすめ度 ★★ 戦国武将列伝。
天下布武を標榜する織田信長は、稲葉山城攻略に苦慮していた。翌年、墨俣を取るべく行動を開始するも、斎藤軍を前に敢えなく敗退を喫す。そんな時、一介の足軽大将であった木下籐吉郎が奇策進言する。
それは、まさに奇跡とも言える策略であり、天下人への階段の第一歩であった! 人誑しと呼ばれた天下人・秀吉の原点がここにある!
サブタイトルは「墨股の一夜城」、「金ヶ崎の退き口」、「長浜城 築城」、「柴田勝家と越前の乱」、「越前撤退と半兵衛の奇策」、「二人の軍師」。
短編集のように1話完結になっており、読んでいるといきなり時代が飛んだりしますが要点は抑えられおり、判りやすい構成になっております。
信長に心酔する秀吉が描かれます。
墨俣の戦いが詳しく描かれます。
小谷攻めの褒賞として北近江を領有する大名となった秀吉。
羽柴への改名は信長によるものとなっているが、実際にはどうなんだろう?
嫁姑の争いまで描かれ人間臭いお話は他の秀吉作品とかなり違い面白いです。
終盤には黒田官兵衛も登場し竹中半兵衛との両兵衛が描かれます。
食事に関する事や食べているシーンが多いのはグルメ漫画化土山しげるならでは。
人物にスポットがあてられている為、歴史考証や合戦シーンなどは少ないですが、秀吉としいう人物を知るにはいい作品だと思います。
残念ながら後半生はまったく描かれておらずなので、ある程度戦国時代漫画を読みこんだ人向けの作品となっております。