「土山しげる/うわさの先公」
・出版社 実業之日本社・全2巻(B6版)
・出版年 1982年
・入手度 やや難
・ジャンル アウトロー
・おすすめ度 ★★ ザ・昭和。
赴任してきてきた高校教師・大月伝造は地元の大組織・大月組々長の息子。そんな伝造が担任するクラスは、札つきのワルが揃う2年D組だった。
赴任早々、クラスのワルたちと一悶着起こした伝造に、ワル仲間が集まる黒羽織組が襲いかかる。そして、その黒羽織組のワルたちが怯える姫という人物とは・・・
大月組組長の息子・大月伝造は兼六学園高校の社会科教師として赴任。
大月伝造のクラスⅡDは黒羽織組によって支配されていた!
黒羽織組が恐れる姫の正体は・・・
大月伝造は人生の先輩として黒羽織組を公正させ高校を無事卒業させたいと思うが・・・
黒羽織組は高校を封鎖してしまう、大月伝造は問題を解決すべく立ち上がる!
いつの時代の漫画だよ!とツッコんでしまった作品で、この頃の社会現象だった校内暴力に立ち向かう教師が描かれるアウトロー作品。
主人公よりもチンピラのほうが力が入っているなと思うばかりで、見ごたえがあります。お話的にはこの時代特有の無意味にバイオレンス風になっております。
うわさの先公って凄いタイトルだなあと思うばかりなのですが、既に先公という言葉は死語?と思うばかりで時代を感じるばかり。
土山しげるの初期作品ですが、この時点で今と変わらぬ画力が凄いです。
流石に電子化されてないだろうと思いきや某所で電子化されてました・・・恐ろしや。