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雑記・未完漫画について考える。

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未完漫画についてなのですが、今も昔も未完作品が多いなあなのですが時代と共にその理由が変わってきておりちょっとまとめてみました。

そもそも未完漫画となる理由を考えると・・・
①雑誌の休刊により強制連載終了で未完。この場合単行本未収録作品が発生しやすい。
②単行本の売れ行きが悪く途中から単行本が出なくなる。連載は完結するパターン。
③近年↑の変形パターンで単行本の売れ行きが悪く途中から電子版のみで紙版だけ未完。
④著者逝去により絶筆。
⑤休載→実質的に終了未完・・・

近年一番多かったのが①の理由で出版不況の中雑誌の休刊ラッシュは物凄く、他紙で連載が続けられた作品以外は単行本化さえされずでした。
現在では①の流れが若干減ったというか休刊される雑誌が減ったのですが、②の理由が増え2巻出てません的な未完が多いです。
③更に近年になると電子版のみ単行本化が進み未完どころか紙媒体は単行本化されず・・・

④ば稀ですが何回か遭遇した事があります。近年ではアシスタントが引き継いでというパターンもありますが、これに関しては微妙ですが・・・
⑤に関しては長期休載が多すぎというか完結する気があるのだろうか?で現在購入中の漫画で○年以上新刊が出てないものが幾つかあります。
また連載ペースが非常にスローな作品もこの傾向が強く、完結するよりも著者の逝去もしくは自分が先に死んで読めないなんてオチの作品もあります(べ○○ルグ、ガ○スの仮面)。

時代が違うといえばそれまでなのですが昔は無理をしてでも単行本化しており最終巻だけ異様に分厚い作品とかよくありました。
今では考えられない事ですが単行本は完結するまで出版される時代でした。

今はネットで調べれば様々な情報が得られるので、未完なのかどうかはすぐに判りますが、80年代~90年代の頃は足で調べる、単行本の巻末の作品紹介で調べる、雑誌で調べるしかなかったのですが、それほど未完漫画が多くなかった事もあり苦労しなかったのですが・・・

現在は1巻を発売しその売れ行きをみてその後を考えるとの事なのですが、買う方からすると1巻を購入して2巻が出ないのは嫌だなあと思うばかりでますます買いづいです。

このあたりは古書店の存在も大きく古書店も利用している身としては耳の痛い話ですが、新刊が売れなければ活動できずなのは当たり前で、新刊が売れない→単行本化できず→連載を続けられないの負のスパイラルが未完作品を増やしているのだと思います。


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