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原哲夫・隆慶一郎/SAKON-戦国風雲録-

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「原哲夫・隆慶一郎/SAKON-戦国風雲録-

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・出版社 集英社・全6巻(新書版) 徳間書店・全4巻(完全版・A5版) 全3巻(文庫版)
        コンビニコミック有
・出版年 1997年~2000年
・入手度 普通
・ジャンル 戦国時代 忍者 アクション
・おすすめ度 ★★ 影武者徳川家康第二部。

「三成に過ぎたるものが二つあり、島の左近に佐和山の城」と詠われ、三成が己の知行四万石の半ば二万石を出してやっと召し抱えた程の男・島左近。
左近は三成との義を貫くため、家康の影武者である世良田二郎三郎とともに、風魔衆、裏柳生、羅刹衆を交えて権力に憑かれた秀忠との壮絶な暗闘に身を投じる!

前作「原哲夫・隆慶一郎/影武者 徳川家康」の続編(どちらかというと外伝扱いだと思う)で、前作は家康の影武者である世良田二郎三郎が主人公でしたが、本作は島左近(と甲斐の六郎)に変えての第二部だったのですが・・・

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主人公・島左近 花の慶治と同じく実在の人物の設定(年齢)を変えております。同じ戦国武将という事も、前作とは違いかなり花の慶治に似た展開が多い。

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残虐なシーンはかなり多く、花の慶治もですがどちらかというと北斗の拳のようなコマが多い。

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家康の影武者・世良田二郎三郎と共に戦う。前作とはキャラクターの味付けが変わっており、前作はシリアスだった世良田二郎三郎ですが、本作ではコミカルな部分が描かれております。

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後半は島左近の忍び・甲斐の六郎が主人公状態で、風魔の頭領の娘と結婚し、風魔の小太郎から奥義を伝授されます。
その奥義がどうみても剛掌波・・・・で、裏柳生、羅刹衆と闘う忍者アクションが展開されます。

迷走する作品だったなあというのが感想で、前作がお話をじっくり読ませ、地味なお話と心理戦の要素があり、大人向けの作品で賛否がありましたが・・・・。
本作は、主人公が変わり派手さと艶やかさがあるのです、やはり慶治には及ばす。また甲斐の六郎は忍者ということもありアクション要素が強くなったのですが、これが行き過ぎてしまい後半は北斗の拳もどきになり支離滅裂な展開に・・・

結局打ち切りのような終わり方で終了・・・原哲夫作品の中ではイマイチというより、どうしてこうなったんだろうか?という作品じゃないかと思います。


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