カガノミハチ/アド・アストラ -スキピオとハンニバル-
・出版社 集英社・続10巻 (B6版)
・出版年 2011年~
・ジャンル ローマ史/歴史
・一言 歴史好きな人におススメ。
紀元前3世紀、台頭著しい共和政ローマを恐怖の底に突き落とした男がいた。ハンニバル・バルカ。ローマ史上最大の敵となった怪物と、彼からローマを守った英雄プブリウス・コルネリウス・スキピオ。同時代を生きた二人の戦いが、今幕を開ける!
これぞ歴史漫画で史実を丹念になぞりながら描かれる第二次ポエニ戦争を両陣営の主役・スキピオとハンニバルを軸に描かれます。
歴史漫画に漫画的面白さを求める人には向かずで学習漫画に近い作風です。
カルタゴの将軍・ハンニバル
ローマ貴族(後に将軍)スキピオの二人を軸に物語が進みます。
個人的にはこの作品の中で癒し系(?)平民出身でスキピオの幼馴染ガイウスがお気に入り。
第二次ポエニ戦争の主要な会戦を描きつつ両陣営の事情も描かれます。
有名なカンナエの戦いが描かれ、非常に判りやすく戦いの展開が描かれます。
地図や注釈が多く判りやすくこのあたりは学習漫画に近い作風です。
この作品イマイチ評価が低くやはり地味で面白みに欠けるので漫画的面白さを求める人にウケが悪い気がします。
もっとも歴史漫画に面白みを求めると得てして史実とは違う内容になりやすく漫画だけ読んで間違った歴史(観)を持つよりはいいと思います。
地味だけど連載は長くこのまま最後まで書ききってほしいと思うばかりです。