「柳沢きみお/夜に蠢く」
・出版社 グリーンアロー出版社・全6巻(コンビニ本) Bbmfマガジン・全4巻(コンビニコミック)
・出版年 2008年~2009年
・入手度 難
・ジャンル ドラマ サスペンス
・おすすめ度 ★★★☆ 柳沢迷作品。
郷屋川は、生まれたばかりの子どもと家族三人の平凡な暮らしを送る中、突然怪しい男に声を掛けられた。大手出版社社長の影武者を依頼したその男の手引きで、郷屋川は他人の人生を生きることになる。自分とうり二つの新しい人生に生まれ変わり、玉の輿に乗れたら・・・
自分の人生に絶望していた郷屋川は自分にそっくりなある二代目社長の影武者として生まれ変わる事を提案され妻子を捨てて影武者となる。
郷屋川は病死した紀尾出版社社長・岡城の影武者として生きる事となり、岡城の妻・貴子と豪邸で暮らす事となる。
地位と名誉、金と女を手に入れるが影武者としてのストレスから酒と女に溺れ壊れていく・・・
貴子に対する思いで暴走する郷屋川は次第にエスカレートしていくが・・・
こんなぶっ飛んだというか壊れた作品。
身勝手で欲望に溺れ、自分を見失い壊れていく主人公が柳沢作品らしくて好きな作品。ただ壊れ方が異常でドン引きするレベルかつ性的な表現が多く女性には向かないかも・・・
サスペンスの要素を含んでおり読んでいると妙に引き込まれ先が気になる作品。
お話はそこで終わるの?で終了し続編「続・夜に蠢く」へと続きます。
コンビニコミックのみで販売。巻数表記はなくサブタイトルがついており順番は以下の通り。
グリーンアロー版、「勝ち組誕生編」、「カゴの鳥編」、「禁断の夜王編」、「欲望の迷宮編」、「奴隷志願編」、「夢幻の果て編」の順に全6巻。
アンコール出版されたBbmfマガジン版、「歪んだ欲望編」、「極限の色欲編」、「渇いた奴隷編」、「終焉の夜編」に順に全4巻で収録話数とタイトルが違っております(中身は未確認)。
なんだかなあで、この仕様はなんとかならなかったのかな?と思うばかり。
残念ながら紙媒体は入手困難。今読むのであれば電子出版版でないとちょっと厳しいかも。