「柳沢きみお/大市民日記」
・出版社 日本文芸社・全6巻(B6版) コンビニコミック
・出版年 2006年~2010年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ エッセイ
・おすすめ度 ★☆ 第四弾 読み手を選ぶ作品。
酒と食と移りゆく四季折々の景色をこよなく愛する山形鐘一郎!歯に衣着せぬ物言い痛快なり!美味し!は世界を救う合い言葉!?
不安と狂気の時代だからこそめくってみたい現代の奇書!社会、文化、経済、そして身近な話題を俎上に乗せた発言は山形の人生哲学を表す!
「THE 大市民」続編。本作もまた出版社が変わっております・・・登場人物は山田(銀行員)、なっち(ヘルス嬢)、片山(教師)と前作と同じメンバー。
前作に引き続き世田谷が仕事場で、物語の舞台となっております。
大市民シリーズではありますが、本作はに似て非なる作品でよっぽどのファン以外にはおススメできずな作品。
人物や社会に対して物申す事は今までもあり、なる程なと思ういい指摘もあるのですが・・・
繰り返し描かれるブタエモン(ホリエモン)口撃・・・嫌いなのは判るし自分も好きではありませんが、作中で1度や2度でなく叩いていております・・・
正直しつこいというかクレーマーのストーカー状態。飲み屋とかで酔ったオヤジが同じことを繰り返し力説しているのと変わらず。
また嫌いなJポップについてもこんな感じで、自分の感性に合わない物はダメ的な意見が強い。そして文字だらけでこれを漫画と呼べるのだろうか?
煙草の問題も描かれ本作品内では禁煙論を振りかざしておりますが、このシリーズの序盤で煙草を吸う姿が描かれておりその時は何も書かかず。
反論を恐れずに自分の意見を明確に描くというのは大変だろうと思いますが、それが建設的な意見であれば流石山形(柳沢)と思うのですが、自分には酔ったオヤジがグダグダ言っているだけにしか思えずで作品としては評価できず。
昔から大市民シリーズを読んでいる人にはこれは大市民ではなく似て非なる作品だと思っている人は多いのではないかと思います。
シリーズ第五作目となる大市民語録(なんと5話で終了してしまった・・・)を併録(3巻に1、2話、4巻に3、4、5話を収録)。こちらも本作同様に大市民シリーズとは思えない出来・・・
次は「大市民 最終章」へと続きます。