「岡崎二郎/緑の黙示録」
・出版社 講談社・全1巻(B6版)
・出版年 2003年
・入手度 普通
・ジャンル 自然 ドラマ サスペンス
・おすすめ度 ★★★ 自然との共存。
山之辺美由は幼いころに「ひのきじいさん」と話をする方法を父親から教わり、植物と会話することができるようになった。しかし、自分勝手な人間たちに対する植物の声は、決して温かなものだけではなかった!
「人間ヲ憎メ!」植物の声が聞こえる。「植物」が「人間」に反抗する!
樹と話すことが出来る少女・山之辺美由
学校の温室で変死事件が起こる。
美由はウパスの樹と話そうとするが樹が若く話すことが出来ず。
ウパスの伝説を知る。かつて「毒を吐く木」として言い伝えられていたウパス。
なぜウパスは毒を吐いたのか・・・の真相が解き明かされます。
岡崎二郎ならではの作品で心に鋭く突き刺さる問題提起がなされている作品。
著者の作品はこの作品に限らず人間という存在を否定的に描かれていることが多く、すべては人(の行動)次第と思わさせる作風。本作では否定的に描かれている部分が多く、人間のエゴが描かれ自然に対する暴虐的な姿が描かれます。
物言わぬ自然に対して人はどう接していくか?共存か?支配か?というのが見え隠れする作品。誰しもが判ってはいるけど目先の利益にとらわれて破壊される自然、そんな自然が人に対しての反抗したら?が描かれております。