「柳沢きみお/特命係長只野仁 ルーキー編」
・出版社 Bbmfマガジン・全3巻(コンビニコミック) 講談社・続6巻~(コンビニコミック)
・出版年 2009年~
・入手度 普通~難(講談社版)
・ジャンル ドラマ アウトロー
・おすすめ度 ★★☆ サラリーマンには+☆。
時はバブル経済に沸く1990年代初頭。体育大の学生だった只野仁は、ある事件をきっかけに電王堂の社長・黒川と知り合った。
裏の仕事を任せられる男を求めていた黒川はすぐに只野をスカウト。こうして2つの顔を持つ特命社員としての日々が始まった・・・!
只野仁がどういう経緯で特命社員となったかが描かれ、特命社員として人間として成長していく姿がバブル期の日本を舞台に描かれます。
体育大学の学生だった只野仁。
とある事件で電王堂社長・黒川と出会い、電王堂にスカウトされる。
社長面接で電王堂に合格し特命社員となった只野。
この時に正体がバレないようにダメ社員として振る舞う事、道化物として振る舞う事となる。
総務2課へ配属される。佐川さんがまだ係長の時代。丸山課長に可愛がられ只野はダメ社員なのに怒られず・・・丸山課長は本編でも登場。
指南役の森葉直美に特命社員として仕込まれる只野。ありとあらゆる事を仕込まれ、SEXも仕込まれていく・・・このシリーズもHなシーンがありますが掲載誌の違いからか本編よりはおとなし目な表現となってます。
本編でも回想される森葉直美で、この頃の只野の憧れの人として描かれます。
作品の舞台がバブル期の東京で、1990年となっており、この頃の事が描かれ上記のアッシー君とか懐かしいなと思うばかりで今や死語ですね。
またジュリアナ東京、ボディコン、土地転がしなど狂乱の時代だったバブル時代が描かれます。
相関図があるのですが、本編は微妙に加齢する状態となっているのですが年齢差が判り、只野と佐川さんの年齢差20歳で、本編では佐川課長は59歳なので只野は39歳のようです。
この作品も非常にややこしい事になっております。まずBbmfマガジンから「特命係長只野仁 ルーキー編」(サブタイトルなし)、「ルーキー編 バブル烈風伝」、「ルーキー編 バブル劣情伝」が発売されるのですが、Bbmfマガジンは3巻で終了してしまいます。
次に講談社から1巻「ルーキー編 特命社員誕生」、2巻「ルーキー編 バブルに舞う蝶」、3巻「ルーキー編 バブルの迷宮」、4巻「ルーキー編 バブルの深淵」、5巻「ルーキー編 タブーなきバブル」、6巻「ルーキー編 バブルに咲く花」(2016年6月現在)(注・巻数表記はなく便宜上発刊順に割り振りしてあります)と発売されます。
Bbmfマガジンから発売された3冊分は講談社版の3冊に収録されております。この為出版社が違いタイトルも違うから買って見たら同じだった!という悲劇が起ります。
更に問題なのが後から発売された講談社版は入手難で特に初期の作品はの入手が難しいので初期作品だけBbmfマガジンで揃えるのもありなのですが、僅かに未収録となるお話があるので、これから集める人には1巻から講談社版を敢ておススメしたいです。
このシリーズが始まったのが「柳沢きみお/特命係長 只野仁 ファイナル Bbmfマガジンコンビニ版」からですが、この時期はかかわりは少なく現在連載中の「柳沢きみお/特命係長 只野仁 ファイナル ぶんか社コンビニ版」には本作に登場した人物が時を経て登場しております。