「田中つかさ・火坂雅志/天地人」
・出版社 宙出版・全5巻(B6版)
・出版年 2009年
・入手度 普通
・ジャンル 戦国時代/歴史
・おすすめ度 ★★☆ 主人公は直江兼続。
兜の前立てに愛の一文字を掲げ、戦国の世を駆け抜けた上杉家知謀の執政・直江兼続。豊臣秀吉を魅了し、徳川家康を畏怖させた傑物、その苦闘と栄光の生涯を描く。
火坂雅志の原作をコミック化。2009年のNHK大河ドラマでした。
愛の前立てですっかり有名になった直江兼続の一生が描かれます。
幼少期から景勝の小姓として仕える。
養父・上杉謙信の死により上杉景虎と上杉景勝の家督争い、御館の乱が起る。
跡取りのない直江家を継ぎ直江兼続となる。
武田家が織田信長に滅ぼされ、上杉は織田の包囲されるが・・・本能寺の変により信長が横死し、織田軍は撤退し上杉は滅亡の危機を脱する。
会津に国替えとなる。上杉は百二十万石の大大名となる。
秀吉が薨去後、天下の流れは徳川と傾く。徳川に直江状を叩きつける兼続。
関ヶ原の戦いで西軍が惨敗。石田三成も捕縛処刑される。
降伏し戦後処理で会津百二十万石から米沢三十万石に減封される。
大阪陣、家康の死、兼続の隠居、死が描かれます。
主要な事柄はほぼ描かれておりますが、新発田重家の乱、真田信繁(幸村)の人質時代、小田原征伐は描かれず、終盤の大阪陣などの後半~終盤はかなり駆け足の展開。また有名な前田慶次も登場しません。
ちょっと脚色が強いかな?と思うのですが、このあたりは好き嫌いが別れそうな気がします。