「しげの秀一/高嶺の花」
・出版社 講談社・全2巻(B6版)
・出版年 2014年
・入手度 普通
・ジャンル ラブコメ サスペンス 漫画家
・おすすめ度 ★★☆ 昔からのファンは+★。
売れない漫画家・多村幸一は別れた妻と再会するはずの思い出の地で、金髪ギャル・高嶺花と出会う。その別れしな、多村はクルマにひかれそうに! 恐怖を感じた多村は友人の探偵・大崎に相談するも、なんの手がかりもなかった。そこへ貴重な情報をもらしてくれたのが、花だった・・・
二人は海がみえるベンチで出会う。互いに待っていた人は来ず・・・
諦めて帰る多村幸一は赤信号を無視し突っ込んできた車に轢かれそうになる・・・高嶺花は、その車のナンバーを覚えていた。
高嶺花と再会しデートする多村だが、デートと言うよりは若い花に引きづり回される。
会うたびに花に惹かれる多村だが、現実(年齢差)を考えてしまう。
多村の職業は売れない漫画家で、漫画に関するシーンは多いです。売れっ子のしげの秀一がこういう風に書くととやかく言われそうですが、売れなかった時期もある訳でそんな頃の心情をまじえて描いているのかな?と思います。
ちょっとイニシャルDっぽいコマがあったりします。勿論バトルはないです・・・
数多くのお風呂やサウナ、海のシーンが多くサービスショットも満載?
物語は多村と花の年の差恋愛を中心に描かれながら、田村と花のストーカー問題が描かれます。これ以外にデートで訪れるグルメの要素、漫画家の実情などが描かれます。
イニシャルDからファンになった人で、車漫画を求めている人にはちょっと厳しいかも。もう一つ付け加えると作品内容が、どう考えても読者層が中年以降の世代だよなあと思うばかりで、若いファンの人にはちょっと受け入れにくいお話かな思います。
1年ぶりに読み返したのですが安定して面白い作品。しげの秀一作品を昔から読んでいるオッサン向けの作品で、異色作ですがそれ故に面白い作品。