「つのだじろう/5五の龍」
・出版社 少年画報社・全10巻(新書版) 中央公論社・全2巻(A5版) 全6巻(文庫版)
・出版年 1978年~1981年
・入手度 難
・ジャンル 将棋 ドラマ
・おすすめ度 ★★★★ 古典将棋漫画。
駒形竜の自宅に、真剣師の虎斑桂介が現れ父と戦う事にそれは裏の将棋界での決闘であった。勝負がつかず竜は父の代わりに一年後に虎斑桂介と戦う事となる。
一年後の勝負に勝つため、竜は将棋会館に通うようになる。中学生名人戦にも参加し、さまざまなライバルたちと出会う。その中には虎斑桂介の娘・虎斑桂(ミスタイガー)がいた・・・
読み始めたら最後まで一気に読んでしまう面白い作品でした。将棋漫画としてはかなり古く、最初の本格的な将棋漫画だそうです。
虎斑桂介と駒形竜馬の真剣師同士の戦い。
決着はつかず、一年後に竜が代わりに引き継ぐこととなるが・・・
虎斑桂介は交通事故で死亡。代わりに娘の虎斑桂(ミス・タイガー)との真剣勝負となるが・・・
奨励会の試験を受ける竜。かろうじて合格しプロへの道を歩む。
本作は本格的に描かれており、指し手も記載されております。
タイトルの5五龍はここから来ており、開眼す竜の姿が描かれます。
棋士系統図なども記載されております。
作品を読み進めていくと奨励会を中心とした(この頃の)将棋界が判るようになっており、実際にこの漫画を読んでプロの棋士になった人は多いとの事。
駒の動かし方ぐらいしか判らない自分が読んでも十分理解できる作品。ある程度棋力がある人にはもっと面白い作品だと思います。
つのだじろうの個性的なキャラクターで描かれる奨励会物語。