「渡辺道明/ファントム デッド オア アライブ」
・出版社 エニックス・全8巻(新書版)
・出版年 2002年~2004年
・入手度 普通
・ジャンル 戦車/ミリタリー ギャグ
・おすすめ度 ★★ 著者のファン向け。
中学生のたかしは、父の仕事の転勤で海外へ渡航する途中で旅客機が墜落。海の上で漂流するうちに戦闘機乗りのファントムに助けられる。
そして、彼の住む国は、戦争中、戦闘機が飛び交い、機銃を射ち合う空戦の国だった。
そして、彼の住む国は、戦争中、戦闘機が飛び交い、機銃を射ち合う空戦の国だった。
空物(航空機)漫画が好きであらかた読んだつもりでいたのですが、本作は掲載誌が少年ガンガンということもありお子様向けかな?と思い読んでおらずでしたが今回読んで見ました。
漂流していた大鳳鷹志は助かったものの、拾われたのは戦争中の空母だった・・・
パイロット・ファントムと共に飛ぶこととなった鷹志。
愛機は大改造されたファントム
ゲームのような戦争を続ける二国に雇われる傭兵は飛行機は落とすが命は狙わない約束・・・
ミサイルを使わず、バルカン砲だけで戦うのでドッグファイト(近接戦)のみが描かれます。
物語後半には鷹志の愛機となるF16。
登場する戦闘機は多岐に渡りF-14、F-15、F-18、ミラージュシリーズ、トーネード、ハリアー、タイガーⅡ、ジャギュア、SU-27などが登場。
ここまでは空物漫画が好きな人におススメ・・・なのですが、本作掲載誌がお子様向けだった事も有りギャグノ要素、それもその場のノリだけのギャグが多く、シリアスな空物漫画が好きな人にはまったく向かず。
ストーリー的にもツッコミどころ満載ですが、Gスーツなしどころか普段着で出撃したり、空戦中にキャノピーを開けてミサイルを銃で撃ち落とすなんてシーンがあり興ざめ。
新谷かおるのエリア88を名作だと思う人には本作はまったく受け入れられない作品だろうし、逆に本作が好きな人にはエリア88は受け入れられない作品かなと思います。
打ち切りだったようで最後の方が一気にお話が進んでいきます。