「オガツカヅオ/りんたとさじ」
・出版社 朝日新聞社・全1巻(B6版)
・出版年 2009年
・入手度 やや難
・ジャンル ミステリー ホラー
・おすすめ度 ★★+@ 不条理な物語。
眼鏡が印象的な青年・りんたと、明るく情熱的な女の子・さじ。恋人同士のはずなのに、二人はなぜか微妙な関係。それは彼らの行くところ、予想を裏切る恐怖と不条理が待ち受けているから・・
リアルな現実と、悪夢のような非現実が交錯し読者を奇妙な世界へといざなう、予想を裏切る面白さの異色青春ホラー連作シリーズ。
「炬燵の人」、「妖精の人」、「味の人」、「穴の人」、「鳴く人」、「傘の人」、「また会う人」、「さくらの人」の8編を収録。
リン太とサジ。この二人が様々な非現実的な世界を体験。その奇妙な世界は・・・
「炬燵の人」 比較的ストレートな内容のホラー
「妖精の人」 妖精になったという失踪した恋人を探すが・・・
「穴の人」 この作品が一番ブラック&グロな作品で不条理さと心の闇が描かれます。
ドーンとガーンと怖い作品ではなく背中が寒くなるような、ガラスを爪でひっかくような感じの作品が多い気がします。
書評を観たら好評価だったのでミステリー、ホラー作品ですが買ってみましたが・・・ホラーが苦手な自分にはちょっと・・・でしたが、好きな人は好きな作品なんだろうと思います。
難点は入手が難しい事でかなりお高いお値段になっているようです。電子出版版があるのでどうしても読みたいと思う人はそちらがおススメです。