「おやまだみむ/山中鹿介物語-尼子再興記-」
・出版社 スクウェア・エニックス・全1巻(B6版)
・出版年 2010年
・入手度 普通
・ジャンル 歴史 日本史
・おすすめ度 ★☆ 珍しい題材の作品。
我に七難八苦与えたまえ。ある夜、仲間の亡骸の中で月に祈る敗者がいた。その男の名前は山中鹿介。絶望の中で彼が望んだのは、更なる試練をもって己を強くし滅んでしまった尼子家を再興させることだった。
歴史漫画の中(特に秀吉絡みの作品)で、ちょっとだけ出てくる事が多い尼子家(と山中鹿之助)を描いた珍しい作品。
京で尼子勝久出会い、尼子家再興を誓い織田方に属す。上月城の落城、勝久の自刃までが描かれており、この後に毛利に謀殺される最後は描かれていない。
尼子勝久と山中鹿之助
有名な言葉である我に七難八苦与えたまえ。
竹中半兵衛、黒田官兵衛の出会いのお話、「両兵衛」も収録。その子供の竹中重門と黒田長政の関ヶ原での戦いが描かれた「軍師の子」も収録。個人的にはこちらの短編の方が面白かった。
個人的には萌えっぽい絵が鹿之助と結びつかずで、歴史漫画ファンにはちょっと受け入れにくい絵かなと思います。
尼子家を描いた作品がそう多くもないので、貴重ではあると思います。