「黒釜ナオ・吉川良太郎/解剖医ハンター」
・出版社 徳間書店・全3巻(B6版)
・出版年 2009年~2012年
・入手度 普通~やや難
・ジャンル 伝記/人物伝
・おすすめ度 ★★★ ドリトル先生、ジキルとハイドのモデル。
18世紀英国。異端の医者が存在した。死体の解剖を重ねたことからジキル博士とハイド氏、世界中の動物を収集すべくの振る舞いからドリトル先生のモデルともされるジョン・ハンター。
今では「近代外科医学の父」とも呼ばれるが、その生涯は異端とされ、当時の正統な医学界からは白眼視され続けた奇人の姿が描かれる。
実在の人物で、ひょんな事からジョン・ハンターを知ってはいたのですが、コミック化しているのには気が付かずで、今回ようやく入手できました。
舞台は1700年代のロンドン
ジョン・ハンター 今でこそ実験医学の父、近代外科学の開祖とされているが、当時はかなりの奇人変人として見られていたそうです。
それもそのはずで、解剖学の為に墓を荒し死体を手に入れて解剖したり、世界各地から珍獣を集めたりしていたそうです。
ジョン・ハンターと師弟関係にあったのがエドワード・ジェンナーで物語の終盤には天然痘に関して描かれます。
クック船長(ジェームズ・クック)
エラズマス・ダーウィン(チャールズ・ダーウィンの祖父)
ジョン・ハンターだけでなくこの頃の歴史上の人物が数多く登場します。この時代の歴史が好きな人におススメです。
正直漫画に向かない題材だと思うのですが、読むと非常に面白い作品です。