「楳図かずお/漂流教室」
・出版社 小学館・全11巻(新書版) 全5巻(B6版) 全6巻(文庫版) 全3巻(B6版) コンビニ本
・出版年 1974年~1975年
・入手度 普通~難(版による)
・ジャンル サスペンス/ホラー SF ドラマ
・おすすめ度 ★★☆ ギャッ!!。
荒廃した未来世界に校舎ごと送られてしまった主人公の少年・高松翔ら小学校児童たちの生存競争を描いた作品。死の影と戦いながら懸命に生きる少年たちの愛と勇気。明日なき人類の行く末を警告する、SFロマン。
小学生ぐらいの時にこの作品をチラッと見て、この漫画は自分が読んではいけない漫画だと思ってました・・・という事で今回初めて最初から最後まで読みました。
校舎ごと未来へ飛ばされてしまう。
主人公・高松翔はこの過酷な未来世界で生き残ることができるのか?
SF世紀末サバイバル漫画の本作。ホラー要素も強く、怪物(未来人類など)も登場。怪物対人類が描かれます・・・
このあたりは漫画にありがちなのですが、この作品に多く描かれるのは人間対人間。
雨乞いで、磔にして火あぶりにする・・・
襲って食料を奪う、そして人間を襲って・・・など今では考えられないくらい暴力が描かれます。極限状態の人間を描いた作品ですが、やけに内ゲバが多く、このあたりは当時の学生運動がモチーフになっているからなのかもしれません。
今の漫画とこの頃の漫画では暴力(言葉も含む)に関する考え方が違っており、耐性がない人が読むとちょっとトラウマになるような作品。
こんなシーンがあったりで、お子様向きではない作品。当時の子供はこの作品を読んで何を思ったのだろうか?
幼き頃からホーラー漫画は読まなかったので、この作品の存在は知ってはいたけど手を出さないでいたのですが、大人になった今読むとなかなか深い作品だなあと思うばかりです。
続編にあたるのが「14歳」との事で、機会があったらこちらも読んで見たいと思います。