「あらい・まりこ/霧の中のラプンツェル」
・出版社 双葉社・全1巻(A5版)
・出版年 2012年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ 歴史
・おすすめ度 ★★☆+@ 淡々と冷たく重い作品。
人類史上最大の悲劇、ナチスによるホロコーストの時代を生きた一人の少女の物語。彼女とその家族が辿った運命が「白雪姫」「星の金貨」「青ひげ」など、グリム童話のエピソードをモチーフに語られる。彼女とその家族がたどった運命。絶望の中に見る希望とは・・・
主人公・ラケル、辛い世の中で明るさを失わない少女。このラケルの目線で見るユダヤ人迫害、ホロコーストが描かれます。
本書では補足や説明がなく淡々と描かれます。上記の星は当時ユダヤ人であることを示すために強制的につけられたダビデの星。
追い詰められていく姿が淡々と描かれます。
第二次世界大戦のドイツ~フランス~ポーランドが舞台となっており、物語の終盤は悪名高きアウシュビッツが描かれます。
最後まで読むとまだお話が続きそうな終わり方なのですが、続巻は出ておらず。また未収録のお話もないようです。