「水木しげる/東西奇ッ怪紳士録」
・出版社 小学館・全2巻(B6版) 全1巻(文庫版)
・出版年 1997年~1998年
・入手度 普通
・ジャンル 人物伝/歴史
・おすすめ度 ★★★ まさに奇ッ怪紳士録。
歴史上の人物から水木しげる個人の知人まで、水木が見定めた古今東西の奇人・変人を取り上げ、彼らが幸福だったのかどうかを考察する伝記漫画集。
水木しげる作品には個人を描いた漫画が数多くあり、そのいずれも面白おかしい作品なのですが、その中でも特に本作は奇ッ怪な人々がとりあげられており面白い作品。
平賀源内 何でも興味を持ち奇想天外なことを次々と思いつき、自分も面白がり、世間も面白がった面白生活の創始者であった。
漫画でも数多く登場する平賀源内ですが、水木テイストで面白おかしく描かれます。
貸本末期の紳士たち 極貧の貸本時代が描かれ、数々の漫画家が登場します。
アドルフ・ヒトラー。以前紹介した物とは別の作品で、アドルフ・ヒトラーが淡々と描かれます。
郵便配達人シュヴァル このお話が一番気になっておりました。まさに奇ッ怪な人。
この他にも、建築マニアの二笑亭主人(渡辺釜蔵)、サンガ村のポロタハム氏、チンタンポ、ライト兄弟より百年早く空を飛んだ日本人の表具師の幸吉などがとりあげられております。
普通の伝記作品では取り上げられることのない有名無名な奇ッ怪な紳士が登場します。