「青木幸子/ZOOKEEPER」
・出版社 講談社・全8巻（B6版）
・出版年 2006年～2009年
・入手度 普通
・ジャンル 動物 ドラマ
・おすすめ度 ★★★☆ 動物園に興味がある人におススメ。
新米飼育係、楠野香也。彼女には温度の変化が見えるという特殊な能力があった。何のための能力なのか? 自問を重ねながらも、香也は自らの能力を動物のために使う。「生命」という「未知」に魅せられた者・ZOOKEEPERとして。
動物園の動物を取り巻く環境が描かれ、動物と人間の関係を問いかける作品。非常に地味な作品なのですが読むと色々と考えさせられることが多く、動物好きな人はもとより、それ以外の人にもおススメな作品です。
主人公・楠野香也。新米飼育係でトラブル体質だが、温度を視認できる能力があり、普段は特殊な眼鏡でシールドしている。
この設定を見た時に怪しい動物漫画かな？と思ったのですが、この能力が作品に良いアクセントとお話の広がりをもたらせております。
作中では様々な動物が取り上げられます。単にその動物について描かれるだけでなく、動物園の中の動物としての問題点も描かれます。
動物園の中だけでなく、ペットの廃棄問題なども描かれ、無責任な飼い主がペットを捨てる問題、営利優先で繁殖させたが放置する問題、また珍しさから扱いずらいペットを生み出す事なども描かれます。
動物園の問題も描かれ、高齢化する飼育動物について描かれます。
こんな可愛いヤマネも登場。
終盤には水族館も登場します。
大人向けの作品で読むと色々と考えさせられます。人間と動物との関係を考えさせる一冊で地味ながらも動物漫画として質の高い作品です。