「とみ新蔵・岩崎栄/徳川おんな系図」
・出版社 角川書店・全6巻(B6版)
・出版年 1983年
・入手度 難
・ジャンル 戦国時代/江戸時代
・おすすめ度 ★★☆ 戦国時代マニア向け。
江戸幕府初代将軍家康、二代将軍秀忠、三代将軍家光、四代将軍家綱を巡る女性にスポットをあてた作品。将軍の寵愛を受ける事、女達の愛欲の合戦模様が描かれる。
岩崎栄の原作をとみ新蔵が漫画化し家康~家綱の時代までが描かれます(原作は最後の将軍・慶喜までが描かれる)。
男女の仲が描かれるので官能作品となっておりますが、今の物に比べたらたわいもないのですが、お子様向きではない作品です。
収録されているのは
家康 小督の局(秀康生母)、築山夫人(内室)、西郷の局(秀忠生母)、茶阿の局(忠輝生母)
一位の局
秀忠 おしずの方(側室、保科正之生母)、お達の方(江)(内室、家光生母)、お通の方(側室)
家光 春日の局(家光乳母)、小吾の局、お楽殿(側室、家綱生母)、お振りの方(側室)
家綱 お玉の方(綱吉生母)、矢島の局(家綱乳母)
綱吉 お玉の方(綱吉生母)
家康の子供と生母 作中にも描かれておりますが、後年の愛妾のほうが幸せな人生で、戦国時代真っ只中の子供と生母は苦難の人生を歩んでおります。
築山殿と信康 築山殿は色狂いのように描かれております。武田と密通したとして信康は自刃。
於万の方と於義丸(後の結城 秀康) 秀康は後に秀吉の養子(人質)となる。
西郷の局と竹千代(後の徳川秀忠)
二代将軍・秀忠とお達(江) 三代将軍・家光の生母
春日局 竹千代(後の三代将軍・家光)の乳母
家光の男色が描かれたりします。それにしても凄い絵だなあ・・・
家綱の時代までが描かれますが、綱吉も登場します。
マニアック過ぎる作品かな?と思いますが歴史漫画を読み込んでいる人におススメの作品。入手が難しいのが難点で現時点では電子出版化もされておらずなのが残念。
ちなみに映画で「徳川女系図」があるとの事で、これは岩崎栄の原作の綱吉の時代を描いたピンク作品との事です。