「松橋犬輔/裁判長!ここは懲役4年でどうすか」
・出版社 新潮社・全13巻 コンビニコミック有
・出版年 2007年~2010年
・入手度 普通
・ジャンル 裁判 ドラマ
・おすすめ度 ★★★ 原作・北尾トロ。
ふとした興味から、裁判所の傍聴席に初めて座った北尾太郎。殺人・詐欺・離婚にDV・・・傍聴する北尾に、赤の他人の赤裸々な人生が垣間見える。
時には被告に同情し、また時には検事の論理に頷く北尾は次第に法廷の傍聴に魅せられて行く。そこには紛う事無い、リアルが有った。
TVドラマ化されたのでそちらで見たという人のほうが多いのではないかと思います。コミック版は全94話と番外編が収録されており、様々な事件と被告が描かれます。
主人公・北尾太郎はふとしたきっかけから裁判を傍聴。赤の他人の赤裸々な人生が垣間見、裁判の傍聴に魅せられる。
髑髏のトレーナーで出廷する被告人・・・
実在の事件が描かれており、事件の裏に潜む闇が描かれます。
様々な罪状の被告人が登場。
仮名で描かれておりますが、誰だかすぐに判る事件もあります。
軽犯罪のダメな被告人の方が読んでいて面白くもあり、他人の人生を垣間見る事ができ、下世話なお話で済むのですが、重犯罪も描かれており、重い話もあります。
裁判について知らなくても、判るように各種説明があるのが良いです。
真実は小説より奇なりではないですが、まさにリアルが描かれた作品だと思います。