「おおのじゅんじ/雑賀六字の城 信長を撃った男」
・出版社 PHP研究所・全1巻(未完) リイド社・全3巻(未完)
・出版年 2010年・2012年~2013年
・入手度 普通
・ジャンル 戦国時代
・おすすめ度 ★★☆ 原作は津本陽。
信長を撃て!狙うは魔王織田信長!雑賀の青年七郎丸の鉄砲が火を噴く!天下統一を強行する織田信長が浄土真宗総本山・石山本願寺と激突。南無阿弥陀仏の大旗のもとに集結したのは戦国最強の鉄砲集団「紀州雑賀衆」であった。
鉄砲傭兵集団・雑賀衆を描いた作品。石山合戦~木津川口の海戦~雑賀攻めが舞台。
雑賀というと真っ先に鈴木孫市が思い浮かびますが、本作の主人公は雑賀鉄砲衆の若武者である小谷七郎で、青春ドラマ的な要素も描かれております。
初陣する小谷七郎。
雑賀衆と言えば種子島(鉄砲)で雑賀の成り立ちなども描かれます。
信長を撃つ事を決心する七郎。
ついに信長を射程にとらえるが・・・
信長による雑賀攻めに対し七郎は雑賀を守るために再び信長を撃つことを決心するが・・・
信長側からの視点で描かれた作品は多いですが、雑賀側から描かれた作品は希少で、本作は反対側から見た歴史(合戦)が描かれます。
PHP版が未完で終わり諦めていたら、リイド社から(PHP版を増補し)再販されて、ホッとしていたのですが、なんとリイド社版も未完で終了・・・
未収録分はあと1巻分程度だっただけに、ここまで出しておいてなぜ?と思うばかりで、非常に惜しい作品となってしまいました。