「水木しげる/劇画ヒットラー」
・出版社 筑摩書店・全1巻（文庫版） 実業之日本社・全1巻（A5版） 注）講談社版あり
・出版年 1990年（連載は1970年）
・入手度 容易
・ジャンル 歴史 人物伝
・おすすめ度 ★★★ 淡々と描かれた作品。
画家志望の青年「アドルフ・ヒットラー」が、いかに政治の道へ進み、独裁者から破滅へ至ったのかを描いた伝記作品。当時の写真を元にしたコマもあるなど、できるだけ史実に即した内容。
ヒトラーの生涯を淡々と描いた作品。歴史的背景も描かれており本作を読むだけでかなりの知識が得られる作品。
感情的になりがちな題材を客観的に描かれているのが非常によく、ヒトラーという人物がいかなる人物か？だけが描かれております。
ヒトラー 青年期を過ごしたウィーンでの生活から始まり、第一次世界大戦への従軍、ナチスの党首となり政権を奪取。第二次世界大戦勃発、ベルリンでの最後までが描かれております。
歴史的な背景も描かれており、非常に判りやすい内容となっております。
こんなエピソードも描かれているのが水木作品らしいと思うばかり。
この作品を読む前に書籍で何冊か読んだのですが、それらの作品よりも出来が良く、特に客観性に優れた作品だと思うばかり。
水木しげる作品には人物伝が幾つかあり、他の作品もおススメ。