原題・「The Martian」・2015年・アメリカ
監督・リドリー・スコット
出演・マット・デイモン
●あらすじ
有人火星探査ミッション/アレス3が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。
しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。
サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった・・・
●感想・・・観たのは初めて
原作はアンディ・ウィアーの「火星の人」。
「スペース カウボーイ」を観て、SF度の高くない宇宙映画を見たくなり、本作を選んでみました。
本作は遠くない未来に起こりうるかもな、宇宙サバイバル映画。
火星に一人取り残されたワトニー。憔悴し絶望するが・・・
上映時間142分と長めの映画ですが、作中の大部分がマット・デイモンの独りの演技。
生き残るために火星でのサバイバルを開始。
バックで流れるディスコ・ミュージックの効果なのか、悲壮感が薄いサバイバルが展開されます。
最大の問題であった食料問題を、家庭菜園でジャガイモを栽培し解決。
絶望状態を努力と科学で希望に変えるが・・・
宇宙船ヘルメスなど機械類や、地上でのNASAの風景がリアリティを増しております。
●音楽
作中では船長・メリッサ・ルイスが残した、ディスコミュージック(70年代)が唯一の音楽。
毒づきながらもワトニーは聞くのですが、火星の殺風景さと、独り残され殺伐とした中、能天気に響き渡るディスコミュージックがシュールすぎ・・・妙にマッチしております。
音楽(歌詞)がワトニーの心境に合っており、「Gloria Gaynor/I Will Survive」、「Donna Summer/Hot Stuff」などはまさにドンピシャだと思います。
このあたりはいずれサントラを購入した時に触れたいと思います。
●出演陣
ほとんどがマーク・ワトニー役・マット・デイモンの独りのシーン。
アレス3ミッションのクルー
後列左からジェシカ・チャステイン、アクセル・ヘニー、マット・デイモン
NASAの長官&職員