原題・「Quiz Show」・1994年・アメリカ
監督・ロバート・レッドフォード
●あらすじ
1956年、アメリカ全土を熱狂させていたテレビの人気クイズ番組「21」で、ハーバートは8週連続勝ち抜いたが、視聴率は低下。
スポンサーは、もっと見栄えのよい人間をチャンピオンに据えよとプロデューサーに厳命し、かくして二枚目大学教授チャールズに解答を事前に教えた上で番組に出演させ、連戦連勝させるが・・・
●感想・・・観たのは2度目
最初に観た時は自分の理解力&集中力不足でピンとこずでした。長らく忘れていたのですが、ふとしたきっかけから今観たら作品の良さが判るのではと思い20年ぶりくらいに観ました。
初めて見た時(20代)の自分はお子ちゃまだったなあで、今回本作の良さが染み渡りました。
1950年代の実在のクイズ番組「21」。
解答者は勝ち続ける事で、賞金と名誉が手に入る。
スキャンダラスなチャンピオン交代の舞台裏が描かれ、やがてそれが大騒動へ発展。
現在と映画公開の90年代と実際の舞台である50年代とでは、TVに対する価値観そのものの違いも大きく本作は、年齢層が高い方のが理解しやすいかも。
当然ながらクイズショウのやらせ問題は、観る人によって受け止め方が違うと思うばかり。
●出演陣
メイン3人の演技と役割分担が秀逸。
ハービー役・ジョン・タトゥーロ ヌメッとした陰湿な演技がハマりすぎ。
チャールズ役・レイフ・ファインズ 金、名声で変わるが、良心の呵責に悩む姿が秀逸。
ディック役・ロブ・モロー 本作で一番の大抜擢はこの人だったのでは?
●唯一の不満
映画内容にではなくソフトに対して。この作品邦盤BD化されておらず・・・鑑賞するとなるとソフトはDVDしかないのですが、そのDVDが残念すぎ。
DVD黎明期に作成されたと思われる本作は、画質や音声の仕様が酷く。現在の動画サイト並の画質と画面サイズにうんざりでした・・・せっかくの名作がで、なんとも勿体ないでした。