原題・「Moneyball」・2011年・アメリカ
監督・ベネット・ミラー
出演・ブラッド・ピット
●あらすじ
若くしてメジャーリーグ球団アスレチックスのゼネラルマネージャーとなったビリー・ビーンは、自分のチームの試合も観なければ、腹が立てば人やモノに当たり散らす短気で風変わりな男。
ビリーは、ピーターと出会い、彼が主張するデータ重視の運営論に、貧乏球団が勝つための突破口を見出し、周囲の反対を押し切って、後にマネーボール理論と呼ばれる戦略を実践していく。
当初は理論が活きずに周囲から馬鹿にされるが、ビリーの熱い信念と、挑戦することへの勇気が、誰も予想することの出来なかった奇跡を起こす。
●感想・・・観たのは初めて
原作はマイケル・ルイス「マネー・ボール奇跡のチームをつくった男」。
本作はアカデミー賞に多数ノミネートするも受賞は叶わず。
本作は試合や選手をメインに描かれる野球映画ではなく、業界や球団経営などの裏方の世界が描かれ、主人公はGM(ジェネラル・マネージャー)。
貧乏球団であるアスレチックスのGMビリー・ビーンが、金満球団に打ち勝つための戦略としてセイバーメトリクスを使い、強豪球団へとのし上がる姿が描かれます。
作中では2002年のアスレチックスの快進撃(実話)をメインに物語が進みます。
未知の革新的なマネーボール理論を推し進めるビリーと、旧来の経験と勘に頼るスカウト、スタッフとの対立は見どころの一つ。
頻繁に描かれるトレードや解雇は、メジャーリーグならではで、正直こんなにドライかつ淡々と行われるのかと思うばかり。
ある程度の野球やメジャーリーグの知識があると楽しめる映画ですが、人間ドラマを描いた作品としても面白くおススメ。
●出演陣
実力派揃いの出演陣。
ビリー・ビーン役ブラッド・ピット
ピーター・ブランド役ジョナ・ヒル
アート・ハウ監督役フィリップ・シーモア・ホフマン