原題・「(500) Days of Summer」・2009年・アメリカ
監督・マーク・ウェブ
●あらすじ
建築家を夢見つつ、グリーティングカード会社で働くトムは、ある日、秘書として入社してきたキュートなサマーに一目惚れしてしまう。トムは運命の恋を夢見る男の子、一方サマーは真実の愛なんて信じない女の子だった・・・
恋愛と友情の間に果てしなく広がるグレーゾーン。人を好きになるって、どうしてこんなに楽しくて切ないんだろう。誰もがまた恋したくなる、二人の(500)日がはじまる!
●感想・・・観たのは初めて
ズーイ・デシャネル目当てで観始めた本作でしたが、観終わったらジョセフ・ゴードン=レヴィットのファンになってました。
サマー、ズルすぎ&都合良すぎ・・・それに振り回されるトムは理想と現実の狭間でもがく・・・
トムが聞いていたスミスについてのやりとりで、この映画がいい映画だと思い込み(笑)
この映画1度目よりも2度目の方が、より楽しめる映画なのだろうと思うばかり。時間軸が進んだり、戻ったりするのには意味がありで、それは2度目以降でないと理解しにくそう。
期待と現実・・・恋愛は思い込みと現実の攻めきあい。
ミュージカル的な要素と劇中での音楽(含むカラオケのシーン)が印象的でした。このあたりはミュージックビデオ監督出身のマーク・ウェブならではの作風なのかも。
トムのTシャツが、クラッシュやジョイ・ディヴィジョンだったりします。
ダリル・ホール&ジョン・オーツの「You Make My Dreams」が流れるシーンなどはまさにPV風。
唯一判らないのは男性目線で進む本作を、女性はどう見てどう考えるのだろうで?サマーに共感?トムが可愛そう?はたまたまだまだ青い?
●主演の2人
ジョセフ・ゴードン=レヴィット×ズーイ・デシャネル
恋愛に過度の期待をすると、あまりの現実との落差に悲観したくなります。バラ色の未来とグレーな現実の方が判りやすいかも。
そんな浮き沈みというか、恋愛躁鬱状態を演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットが良いです。
ズーイ・デシャネルはこういう小悪魔的な役柄も合うなあと思うばかり。もっとも男性目線から見るとサマーは良い時は小悪魔で、そうでない時は悪魔そのものだけど・・・・
可愛さ余って憎さ百倍。まさにこの一言で、そう思わせるズーイの存在&演技が絶妙でした。
●ソフト
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