原題・「Shallow Hal」・2001年・アメリカ
監督・ファレリー兄弟
●あらすじ
セクシーな美人が大好きなハル。連日連夜ナンパするがフラれっ放し! ある日、偶然出会ったセラピストに女性の心の美しさを視覚化する催眠術をかけられたハル。
街で超美人ローズマリーに声をかけるハル。ナンパは大成功し、2人はラブラブに!しかしローズマリーは絶世の美人ではなかった!果たして2人の恋の行方は?
●感想・・・観たのは5回以上
久々に観てもホロっとし、考えさせられるロマンティック・コメディ。外見重視の世の中に対しての風刺がピリリと効いた作品。
観てファレリー兄弟、ジャック・ブラック、グウィネス・パルトローにハマり起点となった映画でした。
画面上でローズマリーは、ハル目線では美女、ハルの周囲の目線では真の姿と切り替わります。これによって物語の起伏ができ、ただロマンティック・コメディではない面白さがあります。
この映画の評価を見ていると、男女での評価の違いもですが、人間性が見え隠れしている評価が多いなあと思うばかり。
自身の価値基準、人生観の違いが大きく、外見と内面は永遠に答えの出ない問題と思うばかり。
本作は笑いの要素も多いですが、基本的にはラブストーリーなので爆笑コメディではありません。
●グウィネス・パルトロー
本作ではハルの目に映るセクシーでスリムな美女と真の姿(136㌔の巨漢)を2役演じております。
勿論美女姿が本来のグウィネスで、真の姿の巨漢姿は特殊メイク。
巨漢姿の時には体の重そうな動きや、しぐさの演技がなされており、代役を使わなかったのは2役演じられるだけの力量があるからだと納得。
グウィネスは本作がコメディ初挑戦でしたが、まったく問題なくこなしております。
美女姿は言う事なしで、当時20代終盤の光り輝くグウィネスが光り輝いております。