原題・「Tenacious D in The Pick of Destiny」・2006年・アメリカ
監督・リアム・リンチ
●あらすじ
ロックをこよなく愛するJBは故郷の田舎町を飛び出しロックの聖地ハリウッドへ。そこでKGと出会った彼は、その天才的ギタープレイに惚れ込み、彼を口説き落としてテネイシャスDを結成する。
ビッグになることを誓い合った2人だったが、デビューライブは惨憺たる結果に。ある日、2人はビートルズ、ストーンズ、ジミヘンらを成功へ導いた、あるピックの存在を発見!悪魔の歯から作られたというその伝説のピックを手に入れるため、300マイル離れたロックンロール博物館を目指すが・・・
●感想・・・観たのは初めて
こんな面白い映画を見落としていたのか!で、熱く濃いロックな映画。
テネイシャスDの二人が主人公のロック・オペラ風味のロックコメディ。
ジャック・ブラック主演の「スクール・オブ・ロック」は、ロックを知らない人が見ても楽しめる名作。
本作はロック(HR/HM寄り)が好きな人のみが楽しめる映画。観る人を選びますが、ハマる人はガツンとハマる映画。
作中のネタはある程度HR/HMの知識があれば十分楽しめます。
テネイシャスDの二人を知らない、ロックは聞かない人には、メタボな中年二人がドタバタしているだけの映画になってしまい低評価になりがちな気がします。
個人的には「スクール・オブ・ロック」よりも本作の方が合うようで、ドハマリしました。
音楽の要素が強い作品ですが、ドタバタコメディとしても面白く、作中ではKJプロジェクトに参加するための特訓や、きのこを食べてトリップしたり、カーチェィスがあり楽しめます。
●地球上でもっともグレートなバンド(自称)テネイシャスD
メンバーはジャック・ブラックとカイル・ガス。
本作のサウンドトラックを含め3枚のアルバムをリリースしております。バンドの存在は知っておりましたが、実際に音を聞いたのは今回が初めてでした
●HR/HM好き垂涎の豪華出演
知らない人、興味がない人にとっては誰?ですが、判る人には垂涎もののロックスターが登場。
JBの父親役はミート・ローフ。子供時代のジャック役がそっくりで、妙にはまっております。
なんとロニー・ジェイムズ・ディオが登場。
序盤は、JB~ミート・ローフ~ディオによるロックオペラ風の掛け合いが最高。
動画があるのですが、この映画を観る予定がある、観てみたい人は観ない方がいいかも。
悪魔役はこの人!これで誰だか分ったら凄いですが、普段は人の恰好をしております。
こちらも動画ありですが、↑と同じく観てみたい人は観ない方がいいかも。
ベン・スティラーがギターショップの店員役で登場。怪演ぶりが良いです。
その他ティム・ロビンス、エイミー・ポーラー、コリン・ハンクス(トム・ハンクスの息子)などが出演しております。