「Flags of Our Fathers」・2006年・アメリカ
監督・クリント・イーストウッド
●あらすじ
硫黄島に上陸した米軍は苦戦をしいられつつも、圧倒的な戦力で山の頂上に星条旗を立てた。その写真は米国の勝利を映し出し、旗を立てた3人は、帰国すると英雄となっていた。
しかし、そこには写真に映らない事実があり、それは政府の都合で封印されてしまう。戦費のために米軍の広告塔になった生還者たち。彼らは硫黄島で仲間を多く亡くし、死と背中合わせの体験をし、その精神的なダメージは大きかった。
●感想・・・観たのは初めて
硫黄島の戦いをアメリカ側視点で描かれた作品。
生き残り本国へ帰国した3人の英雄の苦悩、1枚の写真に隠された秘密について描かれます。
硫黄島の戦いについてはWikiに詳しく描かれているので参照してください。
硫黄島の星条旗(実際の写真)
有名なこの写真を最初に観たのはいつだか判らずですが、中学生の時の歴史の教科書で見た記憶が残っております
死と隣り合わせの硫黄島の戦いと、銃後の本国アメリカでの熱狂する民衆との対比が鋭く描かれております。
誰の言葉なのかは判らずですが、人間は戦場からの距離が離れていると好戦的になる。
戦場の兵士よりも後方の兵士が、兵士よりも銃後の民衆の方がで、作中でも戦場の兵士は戦争について語りたがらないという言葉が耳に残ります。
●硫黄島二部作
「硫黄島からの手紙」日本側からの視点で描かれております。