「岩明均/雪の峠・剣の舞」
・出版社 講談社・全1巻(B6版) 全1巻(文庫版)
・出版年 2001年
・入手度 容易~普通
・ジャンル 戦国時代
・おすすめ度 ★★★ 歴史漫画が好きな人におススメの短編集。
【雪の峠】 佐竹家は、関ヶ原の戦いで西軍についたため、敗戦後、出羽国に移動となる。そこで新しい城の築城に取り掛かることになったが、築城場所をどこにするかで意見が分かれるが・・・
関ヶ原の戦いで西軍についた佐竹家は戦後に(当時の僻地)出羽に転封される。
新しい地での府を決める事になったが、場所をどこにするかで意見が分かれる。当主の佐竹義宣は渋江内膳案の窪田を推すが・・・
その後の発展で窪田と土崎は一つの町となり、現在の秋田市となる。
【剣の舞】 農家の娘ハルナは、ならず者の武士たちに家を襲われ、家族を皆殺しにされてしまう。ハルナは武士から盗んだ碁石金を元手にして、天下一と名高い上泉伊勢守の道場に弟子入りし、武士への復讐のために剣術を習おうとする。
伊勢守の門弟であった疋田文五郎は、伊勢守が考案したばかりの撓(しない、竹刀)を手に、ハルナに剣を指導することになったが・・・
上泉伊勢守の門弟の疋田文五郎に弟子入りするハルナ
家族の仇を打つ為に日々修行する。武田の箕輪城攻めが始まる。その武田勢の中に家族の仇がいる事を知ったハルナは・・・
箕輪城攻めの後、諸国修行への旅にで、上泉伊勢守と疋田文五郎。大和・宝蔵院で柳生宗厳と文五郎が対戦するが・・・柳生新陰流の成り立ちが描かれます。
短編集だと、面白い物ばかりでなく?と思う物が収録されていたり(それがまた良くもあるのだが)するが、この作品は2作品のみだがどちらもが秀逸な出来で、歴史漫画を読みなれた通の人におススメしたい作品です。