「Fargo」・1996年・アメリカ
監督・コーエン兄弟
●あらすじ
ノース・ダコタ州ファーゴ。多額の借金を負い生活が破綻しそうな自動車セールスマン・ジェリー。
前科者二人組のカールとゲアに妻を偽装誘拐させて義父から身代金をだまし取ろうとするが・・・二人組は、案の定、警官と目撃者を撃ち殺して連続殺人事件に発展させてしまう。
事件の解決に当たるのは、妊婦の女警察署長マージ。犯人の残した証拠を丹念に追及し、次第にジェリーに照準を合わせていく。果たして、事件はどういう決着を見るのだろうか?
●感想・・・観たのは3度目
なのですが、前回からだいぶ時間が経っており細かい部分はすっかり忘れておりました。
劇中では人が死にまくるのですが、なぜか陰惨を感じないなのはコーエン兄弟作品だからで、本作はコメディ扱いの映画。
ブラックだなあ・・・と思う部分も多いのですが、相変わらずの人生は不条理なりが好きな映画。
冒頭で実話と謳っておりますが、実はそうでなくフィクションだそうです。
コーエン兄弟らしい犯罪(誘拐)をテーマにした映画でコーエン兄弟の代表作の一つ。アカデミー賞受賞作品(脚本賞と主演女優賞)。アカデミー賞を夫婦で同時受賞は珍しいのでは?
●個性派俳優
コーエン兄弟作品といえば個性派俳優陣で、その最たるはスティーヴ・ブシュミ。
個人的にはお話よりも怪演というよりは存在そのものが記憶に刻まれた映画でした。
スティーヴ・ブシュミは他のコーエン兄弟作品にも多数出演しております。
●どうでもいい話
作中で出てくるポール・バニヤンって何なんだろう?と以前も思ったのですが、今回調べてみると・・・伝説の巨人だそうで、ホラ話の象徴的存在のようです。
作中で何回か出てくる理由が、今回ようやく判りました・・・コーエン兄弟らしいなあ。